このページでは、歯槽膿漏とその治療についてお話しします。
歯槽膿漏は歯周病とも言われています。 虫歯とは違い歯を支えている組織(歯周組織)の病気のことです。歯周組織には歯ぐき(歯肉)・歯槽骨・歯根膜があり、これらが炎症を起こすと歯ぐきから血が出たり、腫れたり、痛みが出たり、また歯がグラグラしてきたりします。 |
思春期・妊娠・糖尿病などのように体のホルモンのバランスが崩れたり栄養不足によってなる場合があります。
歯の周りについた汚れ(歯垢)が付くと細菌の働きによって歯石となります。これによって歯周組織が炎症を起こします。
歯ぎしりなどのように頻繁に歯を揺らしている状態が続くと、徐々に歯槽骨が壊され炎症を起こします。
歯ぐきの中に膿がたまってくると痛みがでます。
炎症が根の先までくると、神経にまで炎症を起こしてしみるようになります。また、歯ぐきが下がってくると根の方が露出し、しみるようになります。
歯の周り全体が炎症を起こすと痛むようになります。
治療のおよそ2割は歯医者で、残りの8割は患者さんが頑張っていかなければなりません。 患者さんの協力がなければ歯槽膿漏は治りません。
汚れの除去!歯垢は歯ブラシで落ちますが、歯石は歯ブラシでは落ちないので歯医者でキレイに落とします。悪くなった歯ぐきを取り除き歯ぐきの中にたまった歯石も取ります。それから歯ブラシ指導!一人一人にあった適切な歯磨きを指導します。その他に、かみ合わせの調整やグラグラになってしまった歯を固定したりします。
毎日の歯磨き!これが一番大切なことです。歯医者でいくら歯石を取ってもらっても、きちんと磨けていないとすぐに歯石が付いてきます。しかし、どんなに良く磨いても細かい所などに汚れが付いてきてしまいます。半年に一度は定期検診を受け、汚れを取り除くことをお勧めします。